友達と遊んでみたら、ルールがかなり変わった話|ヨナカノカエリミチ開発記
ヨナカノカエリミチを友人とプレイテスト。ターン表示やUI改善、ルール変更、現在開発中の特殊カード「夜道カード」について紹介します。
「ヨナカノカエリミチ」を公開してから、実際に友人たちと遊んでもらいました。
作っている側では、
「これなら分かりやすいかな」 「この演出なら伝わるかな」
と思っていた部分も、実際に複数人で遊んでみるといろいろな意見が出てきます。
今回は、そのプレイテストをもとに行った改善と、現在開発中の新要素について紹介します。
「自分のターンが分かりにくい」
最初に多かったのが、
「今、自分のターンなのか分かりにくい」
という意見でした。
オンラインのカードゲームでは、実際のテーブルゲームと違って、
誰がカードに手を伸ばしているのか、 誰をみんなが見ているのか、
といった情報がありません。
そのため現在は、自分のターンになると
「あなたのターン」
という表示を大きく出し、自分のプレイヤーエリアも暖色で強調するようにしました。
画面を見た瞬間に、
「今は自分が操作する番だ」
と分かることを優先しています。
全員の手札を「場」に出しました
以前は情報が縦に並ぶUIでしたが、現在はゲームテーブルのような配置へ変更しています。
自分の手札は画面下部。
ほかのプレイヤーは上や左右に配置し、それぞれが何枚カードを持っているのか、裏向きのカードそのものを表示するようにしました。
これによって、
「あの人はあと2枚」 「こっちはまだかなり持っている」
という状況が、数字を読まなくてもある程度分かるようになっています。
PC版についてもかなり調整しました。
以前はプレイ中に上下へスクロールする必要がありましたが、現在は1280×720程度のPC画面でも、基本的な操作が1画面内に収まるようになっています。
「差し出すカード」を削除しました
公開当初のヨナカノカエリミチには、
相手がカードを1枚選んで差し出し、引く側がそのカードを取るか、別のカードを選ぶか考える
という仕組みがありました。
心理戦を増やすために入れていたルールです。
ただ、実際に遊んでもらうと、
「なくてもいいかも」 「直接カードを引いた方がテンポがいい」
という意見が出ました。
そこで思い切って、この仕組みを削除しました。
現在は、
自分のターン
↓
相手のカードを選ぶ
↓
そのまま引く
というシンプルな進行になっています。
実際に変更してみると、ゲーム全体のテンポもかなり良くなりました。
懐中電灯も見えるようになりました
ヨナカノカエリミチでは、各プレイヤーが1回だけ「懐中電灯」を使えます。
相手の裏向きカードを1枚だけ確認できる重要なアイテムです。
以前は、誰がまだ懐中電灯を持っているのか少し分かりにくかったため、現在はプレイヤーの近くに懐中電灯アイコンを表示しています。
使用するとアイコンは消えます。
「あの人はまだ懐中電灯を残している」
という情報も、ゲーム中の読み合いのひとつになりました。
ペア成立も、もう少し分かりやすく
通常カードは、同じカードが2枚揃うとペアになって手札から消えます。
以前はこの処理が少し速く、
「何が起きたのか分からないうちにカードが減った」
と感じる場面がありました。
そこで現在は、
カードが揃う
↓
少し止まる
↓
浮き上がる
↓
ゆっくり消える
↓
残ったカードが詰まる
という演出に変更しています。
ゲームのテンポを壊さない範囲で、「ペアができた」という出来事がちゃんと伝わるように調整しています。
そして一番多かった意見
今回のプレイテストで、かなり印象に残った意見がありました。
「特殊カードがあったら絶対もっと面白くなる」
というものです。
たしかに現在のヨナカノカエリミチは、
ババ抜きの分かりやすさ + ナニカ + 懐中電灯 + 午前0時以降の危険
という比較的シンプルな構成です。
分かりやすさは残しつつ、もう少しだけ
「どのタイミングで使う?」 「今このカードを使うべき?」
という判断を増やしても面白そうです。
そこで現在、新要素として
「夜道カード」
を開発しています。
新要素「夜道カード」
夜道カードは、通常の49枚とは別に、ゲーム開始時に各プレイヤーへ1枚だけ配られる特殊カードです。
使えるのは1試合に1回だけ。
現在は3種類をテストしています。
遠回り
いつもカードを引く相手とは別のプレイヤーからカードを引けます。
「この人からは引きたくない」
という場面で使えるカードです。
落とし物
自分の手札を1枚選び、好きなプレイヤーへ渡せます。
通常カードだけでなく、
「ナニカ」
を渡すこともできます。
もちろん、ほかのプレイヤーには何を渡したのか分かりません。
今回の3種類では、特に心理戦が起きそうなカードです。
近道
相手の裏向きカードを2枚だけ確認し、その2枚のうちどちらか1枚を引きます。
懐中電灯とは少し違い、
「2枚を見て、その中から選ぶ」
という能力になっています。
夜道カードは他人には秘密
自分が何の夜道カードを持っているのかは、自分にしか分かりません。
ほかのプレイヤーから見えるのは、
「まだ夜道カードを持っている」
ということだけです。
使った瞬間に、初めてカードの種類が分かります。
そのため、
「あの人、まだ特殊カード残してるな……」
という読み合いも生まれます。
ゲーム時間も少し変わりました
開発中のシミュレーションでは、夜道カードを入れることで平均DRAW数も少し減っています。
3人戦では約19回から約16回。
4人戦では約32回から約26回。
特殊カードによってカードが移動したり、引く相手が変わったりするため、ゲーム展開にも変化が出ています。
ただし、これはあくまで自動シミュレーション上の数字です。
実際には特殊カードを使うときに考える時間も増えるため、
「本当にテンポが良くなったのか」 「逆に考える時間が増えて長く感じるのか」
は、これから実際に遊びながら調整していきます。
音も追加中です
もうひとつ、現在進めているのがBGMと効果音です。
ヨナカノカエリミチは、
静かな夜道 少し不気味な空気 午前0時を過ぎてからの緊張感
を大事にしているゲームなので、派手な音楽ではなく、夜道の環境音に近いアンビエントを中心にしています。
カードを引く音。
懐中電灯をつける音。
ペアが成立した音。
そして午前0時を過ぎたあとに聞こえる足音。
「ナニカ」を引いた本人だけ、少し嫌な音が聞こえる演出なども試しています。
音については、実際にスマートフォンやPCで遊びながら調整していく予定です。
作って終わりではなく、遊んでもらって変えていく
今回、実際に友人と遊んでもらって感じたのは、
作っている側だけでは気付けないことが本当に多い
ということでした。
自分のターンが分かりにくい。
文字が小さい。
PCでスクロールするのが大変。
ペア成立が速すぎる。
特殊カードがほしい。
どれも、実際に遊んでもらったから出てきた意見です。
最初に考えたルールを守り続けるよりも、
遊んでくれた人が「こっちの方が面白い」と感じるなら変えていく。
ヨナカノカエリミチは、そんな形で少しずつ完成度を上げていこうと思っています。
現在公開中です
現在公開中のバージョンでは、テーブル型UIやターン表示の改善、「差し出すカード」の削除などを反映済みです。
「夜道カード」やBGM・効果音については、現在テスト中です。
今後も実際のプレイ結果を見ながら調整していきます。
気軽に遊べるブラウザゲームとして、少しずつ育てていければと思っています。
今後ともMopuru Gamesをよろしくお願いします。
※夜道カードとBGM・効果音は現在テスト中で、公開版にはまだ反映されていません。