ウラギリ・シグナルを作りました|4人で通信網を復旧する正体隠匿ゲーム
協力して通信網を直しながら、1人のウラギリモノを見極める。Mopuru Games最初の公開ゲームの仕組みと制作背景を紹介します。
Mopuru Games最初の公開ゲームとして、「ウラギリ・シグナル」を公開しました。4人が同じ通信網の復旧に取り組みながら、その中にいる1人のウラギリモノを警戒する対戦協力ゲームです。
ブラウザからルームを作り、コードを共有すれば、スマートフォンとPCのどちらからでも参加できます。アプリのインストールやアカウント登録を先に求めず、4人が集まったらすぐ始められる形を目指しました。
全員で同じ盤面を直す
盤面にはROUTE A、B、Cの3本があり、それぞれに4つのセルがあります。イッパンジン3人の目的は、20行動以内に3ルートを完全復旧することです。試合は最大5ラウンドで進み、20行動が終わった時点で未完成のルートがあれば、ウラギリモノの勝利になります。
手番で選べる主な行動は5種類です。CONNECTで通信を先へつなぎ、REPAIRで見つかった障害やJAMを修復します。SCANはまだ公開されていないセルを個人的に調べる行動です。BOOSTは条件が整った場面で復旧を大きく進め、SWITCHは作業するルートを切り替えます。
どの行動も同じ1手を使います。目の前のルートを進めるか、先に調べるか、別のルートへ移るか。盤面は共有されていますが、判断材料のすべてが全員に見えているわけではありません。誰が何を優先したかが、そのまま会話のきっかけになります。
ただ犯人を当てるだけにしなかった理由
正体隠匿ゲームでは、会話と投票が中心になる構成もあります。ウラギリ・シグナルでは、全員がまず同じ復旧作業に参加します。うまくいかない理由が、判断の違いなのか、情報不足なのか、意図的な妨害なのかを盤面から考えられるようにしたかったからです。
ウラギリモノも復旧作業へ参加しますが、試合中に1回だけ秘密のJAMを設置できます。設置した時点では他のプレイヤーに場所が分かりません。対象セルへ通信が到達するとJAMが公開され、修理が必要になります。妨害を急ぐか、自然に振る舞うかはウラギリモノ自身の選択です。
怪しい行動が続いたときは、Access Restrictionを提案できます。全員が人物を選んで投票し、条件を満たすと対象プレイヤーの次の手番で行動が制限されます。ただしCONNECTとSCANは使えるため、ゲームから完全に締め出す仕組みではありません。誰かを疑う判断にも、チーム全体の1手をどう使うかという責任が伴います。
公開して終わりではなく、遊びながら整える
ルールだけでなく、切断後の再接続、秘密情報の復元、試合終了後の再戦、スマートフォンでの操作も同じゲーム体験の一部です。途中で画面を更新しても同じプレイヤーとして戻れることや、秘密の情報が本人以外へ見えないことを繰り返し確認しました。
ゲーム画面も、最初の情報中心の表示から、3本のルートと現在の手番を見分けやすい通信盤へ作り直しています。公開後も、分かりにくい表示や遊びにくい流れを見つけたら、小さく改善を続けます。